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苦しくて横になれない

苦しくて横になれない症状はありますか?

苦しくて横になれない症状はありますか?激しい運動をすると息切れを起こすのは、身体が急速に酸素不足を補うためです。しかし、就寝時に横になった時や通常のスピードで歩行する時、階段を上り下りする時に息切れを起こす場合には、何らかの心疾患や呼吸器疾患を発症している可能性があります。
普段から呼吸が乱れる、浅くて早い呼吸を繰り返す、深呼吸をしないと息苦しいなどの症状が見られる場合は、重篤な病気が関与していることもあるため、できるだけお早めに当院までご相談ください。


横になると息苦しい原因

心不全

就寝時に横になった際に息苦しくなる場合には、心不全の疑いがあります。心不全とは、心臓の機能が低下することで、全身に血液を送り込む際に、心臓に過度な負担がかかっている状態の病気です。
また、心不全が進行すると、息苦しさの他、全身のむくみや肺に水が溜まるなどの症状を引き起こします。中には、眠ることが困難になるほどの息苦しさを伴うこともあるため注意が必要です。

心不全

症状

など

心臓弁膜症

心臓弁膜症とは、心臓を構成する4つの部屋 (右房、左房、右室、左室)を隔てている弁が適切に働かなくなる病気です。大動脈弁、僧帽弁、三尖弁、肺動脈弁の4つの弁にそれぞれ狭窄症と閉鎖不全症があります。一般的に、弁が閉じずに血液が逆流を起こした状態を閉鎖不全症、逆に弁が狭くなって血流を阻害している状態を狭窄症と言います。
弁の機能が低下すると、心臓が全身に十分な血液を送り出せなくなり、心臓の動きの低下、不整脈の出現、心不全などの問題が生じてきます。
考えられる原因としては、加齢や高血圧による動脈硬化、心筋梗塞、心筋症などがありますが、生まれつきの先天的な疾患も挙げられます。

心臓弁膜症

症状

など

虚血性心疾患

虚血性心疾患とは、動脈硬化などが原因で、心臓の冠動脈が狭窄や閉塞を起こす病気です。狭窄を起こした状態を狭心症、閉塞を起こした状態を心筋梗塞と言います。
虚血性心疾患は、初期の段階では自覚症状に乏しく、本人も気づかずに検診などの心電図検査で偶然発見されることも多く見られます。ただし、病状が進行すると、動悸や息切れ、就寝時の息苦しさ、胸痛、胸の圧迫感、左腕痛・背中痛などの症状が現れます。中には、突然死を起こすこともあるため注意が必要です。

症状

など

不整脈

不整脈とは、脈拍リズムが乱れた状態の病気です。脈拍が早くなる状態を頻脈、逆に遅くなる状態を徐脈と言います。
発症すると心筋の機能が低下し、動悸や息切れ、就寝時の息苦しさ、胸痛、めまいなどの症状が現れるようになります。放置すると、心不全へと進行し、命の危険を伴うこともあるため注意が必要です。

不整脈

症状

など

気管支喘息

気管支喘息とは、気道がアレルギー反応によって炎症を起こし、気道が狭くなる病気です。主な症状は、激しい咳や息苦しさ、呼吸困難、ヒューヒュー・ゼーゼーという喘鳴、胸痛などで、就寝時に横になると気道が狭くなることから症状が悪化する傾向があります。その他では、夜間や朝方に症状が悪化する特徴があります。これは、夜間や朝方は副交感神経が優位に働くことによって気道が狭くなることが原因です。

症状

  • ゼーゼー音、ヒューヒュー音の喘鳴
  • 呼吸困難
  • 発作性の激しい咳、痰
  • 急に動けなくなる
  • 胸の痛み
  • 動悸・息切れ
  • 背中の張り
  • 空咳

など

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患とは、主に長期間の喫煙習慣によって肺に慢性的な炎症が起きている状態の病気です。主な症状は、慢性的な咳や息苦しさ、呼吸困難などです。特に、就寝時に横になると痰が絡んだり、気道が狭くなったりすることで症状が悪化する傾向があります。

症状

  • 咳が増える
  • ゼーゼー音、ヒューヒュー音の喘鳴
  • チアノーゼ
  • 指先が太鼓バチのようになる
  • 体重減少

など

副鼻腔炎

副鼻腔炎副鼻腔炎とは、細菌・ウイルス感染やアレルギーなどが原因で副鼻腔の粘膜が炎症を起こし、膿が生じる病気で、蓄膿症とも呼ばれます。
副鼻腔の粘膜が炎症を起こすことで、膿や鼻水によって鼻腔が詰まり、咳や息苦しさ、嗅覚障害、頭痛などの症状を引き起こします。
治療は、耳鼻科の診療が必要となりますので、その際は、当院と連携する医療機関をご紹介いたします。

症状

  • 鼻づまり
  • 鼻水
  • 頭痛
  • 嗅覚障害
  • 喉に鼻水が落ちる
  • 顔面痛
  • 倦怠感
  • 発熱
  • 口臭

など

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは、何らかの原因によって睡眠中に無呼吸状態を起こす病気です。睡眠時に酸素欠乏を起こすことで睡眠の質が低下し、睡眠中に息苦しさを感じる、何度も目が醒める、日中に堪えられないほどの睡魔に襲われる、判断能力が低下するなどの症状を引き起こします。
主な原因は、食事習慣の乱れや肥満、睡眠中に舌が喉側に落ち込む舌根沈下などですが、元々顎が小さい人に多く見られることから構造上の問題も挙げられます。

睡眠時無呼吸症候群

症状

など


横になると息苦しい時の検査

横になると息苦しい時の検査心疾患や呼吸器疾患を発症すると、横になった際に息苦しさを伴うことがあります。そのため、検査では、これらの病気の有無を鑑別することが重要となります。
検査は、血液検査や心電図検査、胸部レントゲン検査などを行います。また、これらの検査によって心疾患や呼吸器疾患の疑いがある場合は、CT検査や心臓カテーテル検査、換気血流シンチグラフィー、呼吸機能検査、呼気NO検査などの精密検査を実施し、更に詳しい状態を確認します。
なお、これらの精密検査は当院では対応していないため、必要と判断した場合は、当院と連携する高度医療機関をご紹介いたします。

血液検査

血液検査では、主にNT-proBNPや心筋トロポニンの数値を確認します。これらは、心臓の機能が低下し心筋がダメージを負っている場合に上昇する傾向があるため、心疾患の他、糖尿病や脂質異常症の有無を確認するための指標となります。

心電図検査

心電図検査とは、身体に電極を取り付けて心拍の状態を確認する検査です。横になると息苦しさを感じる原因として、狭心症や心筋梗塞、不整脈などが考えられますが、これらを発症していると、心電図検査によって特徴的な波形が検出される特徴があるため、鑑別を行う上で有効です。

胸部レントゲン検査

胸部レントゲン検査とは、心臓や肺、大動脈などの状態を確認することができる画像検査です。横になると息苦しさを感じる原因として、胸水や肺うっ血、心肥大などの病気が関与している可能性があります。これらを発症していると、胸部レントゲン検査によって疑わしい病変が確認できるため、鑑別を行う上で有効です。

心エコー検査

心エコー検査とは、身体に超音波を照射することで、心臓のポンプ機能や心臓弁の状態などを確認することができる検査です。横になると息苦しさを感じる原因として、心筋梗塞や心臓弁膜症、心肥大、先天性心疾患などが挙げられます。心疾患が疑われる場合は、心エコー検査によって、これらの病気の有無を確認することが可能です。


横になると息苦しい時の治療

まずは検査によって原因疾患を特定し、心不全、心臓弁膜症、虚血性心疾患、不整脈などが原因で息切れを生じている場合は、それぞれの病気や状態に適応した治療を行います。
基本的な治療は、食事習慣を始めとした生活習慣の改善や運動療法、薬物療法を行い、必要に応じて心臓カテーテル手術、カテーテルアブレーション治療、ペースメーカー植込み手術などの手術治療も検討します。手術が必要と判断した場合は、当院が連携する医療機関をご紹介いたします。

ペースメーカー外来


横になると息苦しい時のよくある質問

横になると息がしづらいのはどうしてですか?

身体を横にすると、血液が心臓に戻りやすくなることで心臓の血流が増加し、心臓がより大きな力で血液を全身に送り出すようになります。そのため、何らかの病気によって心臓機能が低下していると、心臓の働きに負担が生じて肺の血管に血液が溜まり、息切れなどの症状を引き起こすことがあります。特に、心不全などの心臓疾患によく見られる症状のため、注意が必要です。

息苦しさを落ち着かせる方法はありますか?

一過性の息切れの場合には、深呼吸やストレッチを行ったり、意識的に睡眠時間やリラックスできる時間を確保したりするなどの取り組みによって、症状を緩和することができます。また、扇風機やエアコンを使って部屋の温度や湿度、空気の流れをコントロールすることで呼吸が楽になることもあります。

心不全による苦しさを改善できる寝方はありますか?

心不全を発症していると、身体を横にすることで息苦しさや呼吸困難を引き起こします。そのため、頭を高くして寝たり、上半身を起こした状態で寝たりするなどの工夫すると症状が和らぐことがあります。しかしこのような場合は心不全が急性増悪しているサインですので、早急に医療機関に受診していただき治療を受ける必要があります。

息苦しい時はどの科に受診すればよいですか?

息苦しさを引き起こす原因疾患には様々なものがありますが、心臓や肺の異常である場合が多く見られます。そのため、気になる症状が現れた際には、まずは循環器内科や呼吸器内科の受診を推奨しています。
当院では、どの診療科を受診されたとしても総合的な診断を行いますので、ぜひお気軽にご相談ください。